チラ裏の続き
さっき呟いた「映像さんやっぱすげえよ」のやつなんですが、
思い出した話が140字に収まらないのでここに書きます。
超絶ブラックの時代に「万人受けするものを目指してつくれ」と
口酸っぱく言われておりました。
でもそのあとに必ず「万人受けとは無理なことだ」とも言ってました。
なにをいっているんだと思うのもわかります。
私も思いました。
「子どもでもなんかおもしれえと思わせる、
じーさんばーさんにもおもしれえと思わせる、
目が見えないひとには耳で楽しませる、
耳が聞こえない人には目で楽しませる、
目も見えない耳も聞こえないは難しいかもしれないけど
そこもクリアできたら何つくっても面白い超人だからそうなればいい。
お前がつくるものを観た人が全員なにかしら理解して面白いものをつくれ」
って言われてました。毎回。
聞くだけじゃなるほどなーなんて思うんだけど
まず、子どもでもおもしろいものということすら難しいんですよね。
テロップやBGMで補ってもそのすべてが理解し得るものになるには
そもそもの構成からきちんと丁寧に組み立ててリズムをつくらないといけない。
めちゃくちゃ頭がいる。
理解の方向は違ってもいいんだけど、理解をさせることというのはなかなか難しい。
今またそういう業界に戻ってきたわけで
万人向けのものをつくるところではなくなってしまったわけだけども
やっぱそういうことは忘れずにやっていきたいなーっていうのはあって、
正直かっこよさとかスタイリッシュさ、見栄えを考えると
そういうのって邪魔になっちゃうんだよなぁって思ってて、
どうしても両立ってむずかしいな~と。
まぁ今はクライアントさえ満足すればいいものをつくればいいわけだから
そんな多方向に見据えなくてもいいんだけど
たまにふと「これをじじいばばあが観てわかるのか?」とか
「これ耳聴こえんとしんどくないか?」とかなって
編集沼にはまってしまうことがある。よくはない。
でもどうしても超絶ブラック時代のアレコレってのは濃厚過ぎたがゆえに
身に沁みすぎて同化してしまっちゃってるから
今更考えないようにするってのは至極無理な話なわけで。
いつかそういうのが役に立ってスキルアップなりすりゃいいのになーとか
思ってはいるんだけど
いかんせんまぁ凡人なので・・・
上司が言ってたように、どうしても映像じゃ無理だなって場面もあるんだけど
それでも映像だからこそできる特殊な強みってのもやっぱあるなって
今日改めて思えたので
やっぱおもしれえから頑張ろうってなりました。
超人目指します。